研究内容

研究グループ:オフィス

研究概要

 近年ではオフィス環境改善を行う際,情報工学とのコラボレーションは必須となっています.特に米国グーグル社やマイクロソフト社などではオフィス形態そのものを変化することで作業効率が向上し,業績が伸びる仕組みを確立しています.オフィス班では,このようなオフィス形態に着目し,オフィスワーカの知的生産性の向上やストレス軽減を改善することを目的としています.つまり,知的照明システムを用いて光環境の改善を試みるだけでなく,オフィスの利用形態そのものに情報工学を組み込み,離席・在席などの管理やルーチンワーク業務を見える化し,より快適なオフィス環境の実現を目指します.

 また,ノンテリトリアルオフィスのように創造的作業に適した環境に変化している先進的なオフィスに対してより効果を発揮できるよう研究しており,オフィス班での研究はあらゆるオフィスに容易に導入できるようになっています.これによって,これらのシステムを導入した企業はオフィスワーカの知的生産性が向上することが考えられます.インターフェースはICカードの利用やWebカメラの導入,SNSなどによってより自動的により容易な形で利用できるものを実装しており,オフィスワーカはシステムによるストレスを受けることなく導入することができます.

 オフィス作業はルーチンワークなどの単純な作業をより速くより的確に行うものから創造的な作業へと変遷し,島型オフィスからフリーアドレスやノンテリトリアルオフィスに変化してきている中で,情報工学の導入は必須となってきています.オフィス班ではこの変化に一早く着目し,今後のオフィス環境改善にも柔軟に対応できる様々な情報技術に取り組んでおります.




図1 研究室のノンテリトリアルオフィス化


研究題目

・ゲーミフィケーションが作業に与える心理的影響の検討

 ルーチンワークをより高いモチベーションで行うために,様々な取り組みが行われていますが,その中でゲーミフィケーションについて検討します.本研究では,ゲーミフィケーションシステムを構築し,研究室に導入します.その際,フィードバック方法やグラフィックの変更あるいはイベントによって喚起することでどのような心理的影響が起こるかをログおよびアンケートによって検証します.現在のシステムにはアクセスが集中すると予測される時間帯にアクセスが起こっていることから,システムの有用性を確認しました.

・ノンテリトリアルオフィスにおける座席自動決定方法の検討

 オフィス環境改善には,近年では情報工学とのコラボレーションは必須となっています.特に米国グーグル社やマイクロソフト社などではオフィス形態そのものを変化することで作業効率が向上し,業績が伸びる仕組みを確立しています.オフィス班では,このようなオフィス形態に着目し,オフィスワーカの知的生産性の向上やストレス軽減を改善することを目的としています.つまり,知的照明システムを用いて光環境の改善を試みるだけでなく,オフィスの利用形態そのものに情報工学を組み込み,離席・在席などの管理やルーチンワーク業務を見える化し,より快適なオフィス環境の実現を目指します.また,ノンテリトリアルオフィスのように創造的作業に適した環境に変化している先進的なオフィスに対してより効果を発揮できるよう研究しており,オフィス班での研究はあらゆるオフィスに容易に導入できるようになっています.これによって,これらのシステムを導入した企業はオフィスワーカの知的生産性が向上することが考えられます.インターフェースはICカードの利用やWebカメラの導入,SNSなどによってより自動的により容易な形で利用できるものを実装しており,オフィスワーカはシステムによるストレスを受けることなく導入することができます.オフィス作業はルーチンワークなどの単純な作業をより速くより的確に行うものから創造的な作業へと変遷し,島型オフィスからフリーアドレスやノンテリトリアルオフィスに変化してきている中で,情報工学の導入は必須となってきています.オフィス班ではこの変化に一早く着目し,今後のオフィス環境改善にも柔軟に対応できる様々な情報技術に取り組んでおります.

・Webカメラを用いた在席・離席管理システム

 現在,オフィス環境において,執務者の在席・離席の管理が求められています.従来の在席・離席管理システムには,WebやPC上のユーザインタフェースや着座センサ,赤外線を用いたものがありますが,適切な在席・離席が行われていない点やコストが高価である点などの問題点があります.そこで,本研究ではWebカメラ画像を用いた在席・離席管理システムを提案します.その提案システムを構築し,有効性の検証を行いました.

・ノンテリトリアルオフィスにおけるパーティションの高さおよび色選好

 近年,オフィス環境の改善に注目が集まっており,オフィス環境を改善することで,知的生産性の向上が期待されています.知的生産性の向上が期待されているオフィス空間としてノンテリトリアルオフィスと呼ばれる,オフィス内のデスクや設備,スペースを個人ごとに割り当てないオフィス形態があります.しかし,ノンテリトリアルオフィスでは,執務者同士が容易に交流できるために執務に集中し難く,また近接する執務者との境界が明確でない席があるために,必要以上の執務領域を取ってしまうといった問題点が考えられます.そこで,席と席との間に様々な高さおよび色のパーティションを設置することで,ノンテリトリアルオフィスで執務を行う各執務者に対する執務快適性への影響を検証します.

・題目 ノンテリトリアルオフィスにおける座席自動決定方法の検討



図4 座席の分類


 研究室の座席は場所や利用形態により分類されています.これらの席の選択傾向を調べることで,オフィスの快適性について検証します.



図5 座席の選択傾向


 図5より,傾向として標準執務スペースが一番に人気があることがわかりました.続いて集中作業スペースが人気があり,研究する上では議論や集中がしやすいスペースが好まれていることがわかりました.

・題目 Webカメラを用いた在席・離席管理システム



図6 時刻tにおける撮影画像


 図6は,時刻tにおけるWebカメラによって撮影された画像です.人が在席していることが確認できます.



図7:時刻t+1における撮影画像


 図7は,時刻t+1のときのWebカメラによって撮影された画像です.人が離席していることが確認できます.



図8 時刻tおよびt+1の撮影画像の差分


 図8は,時刻tおよびt+1のときの画像の差分です.画像は二値化されており白い部分が差分が検出された場所です.このことから,在席者に動きがあったことを判別できます.

Introduction

  • 研究グループ
  • 月例発表会
  • 修士論文題目
  • 卒業論文題目
  • 共同研究