工学の分野では数学的問題を解析的にではなく,数値的に解くことが多い.このため応用数学に関わる計算を数値的に行う方法を習得することは工学的問題解決にとって極めて重要である.ここでは,多数の数値計算アルゴリズムおよび,それに関連して精度と時間,記憶量と時間といった計算処理の効率の問題,関数近似等の誤差といった,数値計算の理論と実際についての講義を行い,受講者は計算機を用いた演習を通じて,問題を解くときの数学の方法をコンピュータで実現させるにはどうすればよいのかについて学ぶ.