Evolution of Information Space
Collaboration
Database System


Collaboration
  〜コラボレーション〜
 
近年,企業活動のグローバル化,シームレス化が急速に広がっています.この傾向に伴って,遠隔地にいる複数の人間における協同作業(コラボレーション)が重要視されています.しかし,遠隔地にいる複数の人間は,立場,価値観が異なるため,合意を形成していくことは容易ではありません.そこで,コンピュータを利用し,ネットワーク環境での協同作業を効率的に行うことが求められています.本研究では,企画立案やデザイン作成といった創作活動をネットワーク上で行うためのコラボレーションシステムの研究をしています.具体的には,対話型遺伝的アルゴリズム(IGA)という手法を並列分散モデル(複数のコンピュータでそれぞれ独立に計算を行うこと)に拡張した分散対話型遺伝的アルゴリズム(PDIGA)を適用しています.IGAとは,最適化を行う基準となる目的関数を人間に置き換えたGAであり,人間の主観的評価に基づいてシステムを最適化させる探索手法です.つまり,この手法により人間の感性をうまく引き出した企画やデザインが生み出され,それをネットワークで複数の人間が通信し合うことにより,コラボレーションが達成されるのです.現在のアプリケーションとしては,家具配色支援システムが完成しています.今後,新しいアプリケーションを提案していくことが本研究の課題となっています.




Copyright(c) 2003 Miki Mitsunori and Mariko Fujimoto . All Rights Reserved.