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 ■3.3.2 トーナメント法

優越関係に基づくトーナメント選択を基本とし,これと適合度のシェアリング[3]を組み合わせた手法として,Hornらによって提案されている[8]

この手法は,Fig.1に示すように,個体集合の中からランダムに2つの個体を選び出す.それとともに,優越関係のテスト用としてあらかじめ定められた数の個体集合(比較集合)Cを選び出し,トーナメント個体と比較個体との間で優越関係を調べる.そして,一方のトーナメント個体がすべての比較個体に優越していて,他方がそうでない場合は前者を選択する.これにより選択される個体が定まらない場合は,シェアリングによってニッチ数の小さい個体を選択する手法である.

Fig.1 トーナメント法