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 ■3.2.1 VEGA

Schafferは,ベクトル評価遺伝的アルゴリズム(Vector Evaluated Genetic Algorthms: VEGA) と呼ばれる手法を提案した[5]
VEGAは,Fig.1に示すように,個体集合を目的関数の数に等しい部分個体集合に分割し,各目的関数値に応じて独立に個体を選択してそれぞれの部分個体集合を生成する.そして,生成された部分個体集合をすべて合わせて一つの個体集合としたものに対して交叉,突然変異を行う手法である.
しかし,ある一つの目的関数値のみが極端に良い解が生成されやすく,すべての目的関数がバランスよく達成されているという意味での妥協解が得られ難いという問題がある.

Fig.1 VEGA