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Protein
〜タンパク質〜
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2001年2月,ヒトゲノムの概要配列が解読されました.このニュースは生物学界だけでなく,世界中に衝撃を与えました.
しかし,ヒトゲノムの塩基配列が決定したからといってヒトのすべてがわかったわけではなく,そこから意味のある情報を取り出し機能を明らかにしていくことが重要になってきます.生物の機能を決定づけるものはタンパク質であり,タンパク質の機能は構造と密接な関係を持っています.そのため,構造が未知であるタンパク質の構造予測を行うことは生物機能を解明することであり,新薬の開発や病理の解明などにつながると考えられます.
タンパク質はアミノ酸の並びからできており,自然に存在するタンパク質はそのタンパク質のエネルギーが最小状態となる立体構造をとっているため,アミノ酸配列から立体構造を一意に決定することができます.つまり,タンパク質の立体構造予測は最適化問題だとみなすことができます.
私たちの研究グループでは,最適化手法であるSAとGAのハイブリッドアルゴリズムを考案し,タンパク質の立体構造予測に適用しています.現在は,人体内のカルシウムのバランスに影響を与えるヒト副甲状腺ホルモンのフラグメントの立体構造予測に成功しています.なお,本研究は岡崎国立共同研究機構分子科学研究所の岡本祐幸先生との共同研究です.
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